本日、奈良地方裁判所は山上徹也被告に対し、検察の求刑通り無期懲役の判決を言い渡しました。
私たちは、旧統一教会だけではなく、宗教2世被害の実態を知る者として、弁護団が法廷で明らかにした山上徹也被告の受けた苦悩の日々の実態、当会会員である宗教学者や全国霊感商法被害対策弁護士会の弁護士の証言、さらにそれらを踏まえて有期懲役刑が相当であるとした弁護団の訴えに説得力を感じました。私たちは、旧統一教会が家庭を破壊した事案が山上家特有の事例ではなく、山上徹也被告が体験せざるを得なかった苦悩が多くの宗教2世にとって他人事ではないことを知っているからです。
私たちは、弁護団の主張を量刑面に全く反映しなかった奈良地裁の判決を残念に思います。人の命を奪った以上、相応に厳しい判決が下されるのは当然ですが、検察官の求刑通りの結論で終わらせるのではなく、山上徹也被告に相応しい刑が本当に無期懲役なのか、有期懲役だと軽すぎるのか、を控訴審において精緻に検証して欲しいと考えます。
報道や有識者・法律家によって、旧統一教会の霊感商法や高額献金について、繰り返し問題が提起されて来たにも関わらず、国はこの問題を長く放置して来たのであり、その背後には政治家と統一教会との癒着がありました。国が旧統一教会問題に真摯に取り組んでいれば、この事件は防げたはずです。
そして、国任せにするだけではなく、この様ないたましい事件が起きる前に、何か出来ることはなかったのか、私たちはもう一度考えなければなりません。宗教被害によって苦悩している2世は、山上徹也被告一人ではないことを重く受け止め、私たちはこれからも、これらの問題に取り組んで行きたいと思います。







