日本カルト協会

カルト対策学校ネットワークのご案内

2017年10月23日 日本脱カルト協会

代表理事 西田公昭(立正大学教授)

1)ご挨拶

長年マスコミでも大きく取り上げられているカルト宗教の問題ですが、大学等の学校がカルト問題の現場になっているということは否めません。そしてこの種の問題に対する対策は学校の社会的責任でもあるといった認識は確実に広まっております。

そうした中、2009年に川島堅二氏を中心に「全国カルト対策大学ネットワーク」が作られました。具体的には、インターネットのメーリングリスト機能を用いて、大学の学生部や保健管理センター、宗教系の大学であれば宗教センターなど、カルト問題に直接対処する部署に所属する教職員が、必要に応じて情報交換できる仕組みであり、多くの救いになって参りました。

ただカルト問題の現場になっているのは大学キャンパスに限らないことに鑑み、このたび高校や専門学校、高等専門学校等を含める形で、「カルト対策学校ネットワーク」と名称を改め、私共、日本脱カルト協会がその正規事業として引き継ぐことになりました.以下にご案内させていただきますので、有意義にご利用いただければと存じます。

2)当ネットワークの趣旨は以下のとおりです。

①     当ネットワークは、学生や生徒に対する教育責任、学資保証人に対する責任、教育機関としての社会的責任という観点から、 カルト対策を講じる学校間の情報交換を目的とするネットワークです。

②     当ネットワークは、カルト対策を講じるにあたって学生や生徒の信教の自由を尊重します。 なお、信教の自由には、特定の宗教を信仰する自由に加えて、宗教を信じない自由及び宗教の選択における自己決定権を侵害されない自由も含まれることを確認しておきます。

③     参加資格者は、

A 全国の国公私立学校に勤める専任教職員で、学生生活相談に対応する部署あるいはそれに準じる部署に所属する者を基本とし(個人としての登録も可)、運営委員会の承認を得た者

B カルト問題、大学、高校等の学生対応等について有用な識見を持つ者(スクールカウンセラー等も含める)であり、運営委員会の承認を得た者

その他とします。

④   登録費用は無料ですが、A登録のメールアドレスは、原則としてac.jpドメインのものとします。

カルト対策学校ネットワーク規約

3)以上の趣旨に賛同し登録を希望される方は、下記のリンク先の申し込みフォームより送信してください。

申し込みフォーム 参加資格者A

申し込みフォーム 参加資格者B

  尚、下記、運営委員会内での審査等ありますので、登録までにはお時間を要します。

この旨、よろしくご了承ください。

運営委員(五十音順・敬称略)

川島 堅二 (恵泉女学園大学 元学長 / 牧師)

久保内 浩嗣(田村町総合法律事務所 弁護士)

滝本 太郎 (大和法律事務所 弁護士)

太刀掛 俊之 (大阪大学 キャンパスライフ健康支援センター 教授)委員長

平野 学 (平野カウンセリングオフィス / 公認心理師・臨床心理士)

山口 貴士 (リンク総合法律事務所 弁護士 / カリフォルニア州弁護士)

参考文献

川島 堅二 2012「全国カルト対策大学ネットワークについて」

(櫻井義秀・大畑昇編 『大学のカルト対策』所収、北海道大学出版会、33~52)

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